不動産査定の流れと所要時間
不動産を売却する際、最初のステップとなるのが「査定」です。しかし、査定がどのような流れで行われ、どのくらいの時間がかかるのかを把握していない人も少なくありません。事前に全体像を理解しておくことで、落ち着いて準備ができ、スムーズに進められます。
査定には「机上査定」と「訪問査定」があります。机上査定は、不動産会社へ物件情報(住所、築年数、広さ、間取りなど)を伝えるだけで可能です。所要時間は数日程度で、早ければ即日で結果を受け取れることもあります。ただし、実際に現地を確認しないため、あくまで目安に過ぎません。
一方、訪問査定は担当者が実際に物件を訪れて調査を行います。外観や室内の状態、日当たり、眺望、近隣環境などを確認し、机上では判断できない要素を加味して査定額を算出します。訪問自体は30分から1時間程度が一般的ですが、査定額の提示までには数日から1週間ほどかかる場合が多いです。
査定を依頼する際には、登記事項証明書や固定資産税納税通知書などを準備しておくとスムーズに進みます。マンションなら管理規約や修繕積立金の明細、戸建てなら建築確認済証などが役立ちます。こうした書類を事前に揃えておくことで、査定額の精度も高まりやすくなります。
査定の結果は必ずしも売却価格と同じではなく、市場の動向や交渉によって変動します。そのため、複数の会社に依頼して比較し、信頼できる担当者を選ぶことが重要です。
全体の流れを理解していれば、査定に必要な時間や準備を見誤ることなく、余裕を持って売却活動を始められるでしょう。
